よく聞かれますので
今日は少し解説をしていきたいと思います。
結論:骨盤ベルトは「選び方」「頼りすぎない」が大事
まず、現時点でわかっていることからお伝えしますと、
●骨盤ベルトの使用は、産後の骨盤の拡大を抑える可能性がある。●骨盤ベルトは、使用時間が短すぎるとほとんど効果がない場合がある。
(週7時間未満の骨盤ベルトの使用は、骨盤のアライメントに影響を与えることが証明できません。)●妊娠中・産後の骨盤ベルトの継続的かつ長期の使用は、周産期の骨盤非対称の変化に関連している
つまり、骨盤ベルトは
妊娠中から産後にかけて継続して使っていた方が
産後の骨盤の状態がいい可能性があるよ〜
っていうことです。
妊娠中は「選び方」が大事!
でも、妊娠中ってつけていると
お腹が張ってきちゃったりしませんか?
私自身も経験があるんですが、
妊娠中に腰が痛かったりしてベルト使うんだけど
座ってる時にお腹に食い込んできちゃったりして
なかなかずっと巻いておくのって苦痛ですよね…
これに関しての解決策はこちら。
●硬いベルトよりも、後面の幅が広く柔軟なベルトの方が快適であることがわかった。
●柔軟性のあるベルトは、快適さの点で好まれた。※この研究の参加者が強調した”実用性”は、座った状態から立ち上がるときにベルトを所定の位置に保つことができる、座りながら快適に着用できること。
(Flack 2015 https://bmcpregnancychildbirth.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12884-015-0468-5)
つまり、選び方が大事!ってことです。
【骨盤ベルトの選び方のポイント】
- 柔軟性のある素材のもの(伸び縮みするやつなど)
- 座っても食い込まないもの
- 立ってもズレないもの
これなら快適に産後まで使い続けられるので
いいんじゃないかな〜って思います。
\この条件を満たしてるオススメ商品はこちら/
正面の真ん中の部分がちょっと窪んでいるので
お腹にも直接触れにくいし
素材も伸びるし
何よりお値段も良心的…!
産後は「使い方」が大事!
まずそもそもなんですが、
ベルトの役割に対しての誤解が
結構あるかなと思うのです。
■骨盤ベルトは魔法の道具じゃない
— 近藤カナ@産科の理学療法士 (@s_size_9) April 17, 2022
・ベルトで骨盤が戻るわけじゃない
・ベルトを強く巻いても、適度に巻いた時と効果は変わらない
・ベルトで痩せるわけじゃない
・ベルトで子宮の位置が変わるわけじゃない
/
骨盤ベルトは一時的に
外から支えるだけの補助具です
\
→
産後に骨盤がガタガタになって
痩せなくなっちゃうと思ってました
って言う方結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?
ベルトはただ外から支えるだけのもので、
骨盤自体を安定させているのは
靭帯と筋肉です。
妊娠中に、この支えがどちらも緩んでしまいます。
産後にホルモンの状態が戻って行っても
しばらくはまだその影響が残っているので
その間、一時的にベルトで支えていれば
ちょっと動きやすいよね。って言う役割なんですよ。
ちょっと動きやすさを感じるんですが
ベルトで筋肉がつくわけじゃないので
長期間頼りすぎてると
必要な筋肉が使えないままになってしまって
今度はベルトを手放せなくなっちゃいます
と言うことで、ベルトというのは、
インナーマッスルが使えるようになるまでの補助具
だと思って使うようにしてくださいね。
そして、使うときは、実は場所がすごく大事です!
場所が間違ってた〜!っていう方も
結構たくさんいらっしゃるので、
一度確認してみてくださいね。
【ベルトの使い方】
- インナーマッスルを使う練習をしながら一時的に使う
- 自分の筋肉で骨盤を安定させられるようになったら外していく
- 心地いい強さで巻く(強く締めても効果は変わらない)
インナーマッスルの使い方は
エクササイズでもいいかと思うんですが、
日々の生活の中で使えないと
あんまり意味がないかな〜とも思って
サロンでは
- 座ってる姿勢の中で使う方法
- 立った時に使う方法
- 抱っこの時の注意点
などを合わせてお伝えしています。
こちらの動画でも少しだけ紹介しているので
合わせてみていただけるといいかと思います。
とは言え、
なかなか個々に体の状態が違ったりもしますし、
動画見ても難しい〜って方も見えるので
そんなときはサロンを頼ってもらえたらいいなと思います。